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1771年創業の老舗和菓子屋がネットショップで大繁盛!(後編)

今日のECショップ:手づくり和菓子「翁屋」

  • 会社名:有限会社 翁屋
  • ショップ名:手づくり和菓子「翁屋」
  • ショップ開業:2006年
  • 所在地:茨城県つくば市
  • サイト運営責任者:塚越真一さん
  • URL:http://www.okinaya.com/


1771年創業の「翁屋」。2006年2月にネットショップをオープン。楽天市場などのショッピングモールではなく、独自ドメイン店で運営する。実店舗も2店運営。


商品の梱包や仏事・法事ページの構築など、魅力あふれる取り組みを実践し、売上げアップを実現している翁屋ですが、目を惹くアイデアはまだまだあります。

今回は、新規顧客のつかみ方、FAX注文用紙の改善などについて、話をうかがっていきます。

トップページの上部ですべてを伝える!

2010年2月、手作り和菓子を販売する「翁屋」は、トップページの大リニューアルを行った。力を注いだのは、トップページにアクセスしたときに、真っ先に目に入る部分。

「いかにスクロールさせることなく、当店の情報を伝えるか――。ここに焦点を当てて、リニューアルを図りました」

そこで行ったのが、javaスクリプトを使った大きな「トップビジュアル」の設置

次々とビジュアルを入れ替えることで、お客さんに「この店はこんな商品を扱っているんだな」とスクロールさせることなく伝えようと考えたのだ。

例えば、8月中旬の段階では「お中元ギフト」「風呂敷包み」「抹茶プリン」などのイチオシ商品や企画が次々と表示される。なるほど、お客さんはマウスを動かすことなく、同店の商品ラインナップを知ることができる。

ところで、このトップビジュアルについて、同店では一つのルールを設けている。最初に表示されるのは、必ず「きぬの夕月」という最中(もなか)にしているのだ。

「当店の一番のメイン商品は、この最中なんです。トップビジュアルの最初に表示し続けることで、お客様に『この店は最中なんだな』と思ってもらえます。ここを変えてしまえば、何の店であるかがはっきりしなくなります」

このリニューアル時に、もう一つ実施した取り組みがある。「FAX注文」の改善である。「会社からネット注文ができない」「ショッピングカートが苦手」などの理由により、FAXでの商品購入を望むお客さんは存在する。

そのため同店では、以前よりFAX注文を受け付けてきたが、今回のリニューアルでFAX用紙をPDF化した。

「A4サイズでしっかり印刷できるようしたんです。FAXで注文を受けると、お客様の文字が小さくて読みとれないことも多いんです。PDFでA4サイズぴったりに印刷できれば、記入欄も大きくなり、そのような事態を避けることができると考えました」

ネットショップはコラボ商品が生みやすい!

同店の人気商品に「はんなり京都の宇治抹茶プリン」がある。この商品、京都でお茶の製造販売を行うネットショップとのコラボ商品である。

ネットショップ同士の交流会や勉強会には積極的に参加しているのですが、そこで知り合ったんです。」

翁屋は「産地の分かる素材を使う」という強い意志を持って、これまで商いを続けてきている。ネットショップの中には、素材がしっかりしているところも多いと、塚越さんは実感している。

「ネットショップは商品紹介ページで、じっくりと商品の魅力を伝えていく必要があります。そのため、素材にこだわりを持っていることが多い。今回の抹茶も、そのこだわりがすごいんです。ネットショップとのコラボは今後も続けていきたいですね」

現在、検索エンジン経由でのアクセスも多い同店だが、SEO対策は「基本に忠実」をモットーにしている。

「検索エンジンはどんどん進化していますが、その最終目的は『健全なサイトを上位表示させたい』であると信じています。お客様が『不必要なキーワードが多くて読みにくいな』と思う時点で健全なサイトとは言えません。ごく自然な形でSEOを実践していけば、必ず結果は伴うと思うんです」

同店の歴史は1771年だ。8代目の塚越真一さんは、実店舗とともに、ネットショップという新しい販売形態にも力を注ぎ、さらなる飛躍を狙うつもりだ。

取材:永峰英太郎

あなたのビジネスの核<コア>を見つめ直そう。答えはいつだって、足下にある。

翁屋さんのサイトは、一目見れば分かるくらいしっかりと細部まで作り込まれています。塚越さんのウェブサイトにかける細やかな気配りや、届けたい価値がよく伝わりますよね。

今日はその秘訣を伺ってきた訳ですが、いくつかポイントを整理しておきたいと思います。

まず、何を扱っているお店なのか?というメインコンセプトをしっかりと打ち出すこと。
サイトに訪れてもらえれば分かりますが、パッと見て、一番目立つ位置にしっかりと「きぬの夕月」(最中)がドンと現れることが分かります。

それも、中のあんこの質感までしっかりと伝わる高品質な写真を使っていますよね。
この「何屋なのか」というアイデンティティをしっかりとまずは据えておくというのは多くのネットショップが忘れがちなポイントだったりします。

特に商品品目の多いお店ほど、ごちゃごちゃとして、一見すると何のお店なんだか分からなくなってしまっているところが多い。

雑貨屋さんであっても、インテリアショップであっても、食品を取り扱うのであってもショップには必ずテーマや、コンセプトが存在しているはずです。

扱っている様々な商品バリエーションというのは、全てそのコンセプトという「軸」のまわりにあるものでなくてはいけないのです。

その点、いまあなたのお店で扱っている一番象徴的で代表的な商品は何か?
これを考えてみてください。

あなたが一番にまっさきに伝えるべきこと。
お客に提案するべきこと。

これを見直すことで、しゃんと軸の座ったビジネスに立ち戻ることができるはずです。
今、少しお店の運営方針がぶれていたよなーという方はまず、シンプルですがこういう部分から見直してみてはいかがでしょうか。

翁屋さんでは『宇治抹茶』とのコラボレーション商品も扱っていますが、こういった派生的な取り組みや、商品を打ち出せるのも、全て「和菓子」であり、「きぬの夕月」という核になるメイン商品あってこそです。

創業1771年という尋常でない時間を重ねてきた、重ねてこられたというのにはそれ相応の理由があります。その理由があるとすれば、時間経過を経ても変わらない芯、ビジネスとしての軸、一貫した核...そういったものにあるような気がした今回の取材でした。

原田翔太

今日のまとめ
  • ウェブサイトは「ファーストビュー」(初見ページ)が命。
  • メインビジュアルはいやが応にも一番見られる。このスペースを生かして主力商品を打ち出そう。
  • しかし、「なんでもかんでも売っとけ」のスタンスでは顧客はとまどう。
  • 自分たちは、何屋であるか。まずはそれを示すこと。
  • オンライン→オフラインへのつなぎこみは、ユーザビリティを意識して。お客にとって利便性が高い方法を選択しよう。
  • その「基本』の上に全ての派生展開は成立する。
  • ジョイントベンチャー(コラボレーション)は、哲学や熱意を共有できるパートナーであるかを良く見定め、選択する。

unitedlinks(2010年12月15日 16:02)
テーマ: ウェブマーケティング工房 ECサイト構築 商品開発 購入率を上げる工夫 

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(有)ユナイテッドリンクスジャパン代表取締役 (株)ウィルゲート社外取締役 ほか、数社の経営の経営顧問及び協会理事職を 務める。1984年生まれの現在25歳。東京都出身。

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